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越後獅子
「越後獅子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
越後獅子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「グッド・バイ」より 著者:太宰治
いていたい。」 「あの曲は、何？」 「ショパン。」 でたらめ。 「へえ？ 私は
越後獅子《えちごじし》かと思った。」 音痴同志のトンチンカンな会話。どうも、気....
「新生」より 著者:島崎藤村
にした画家とはダンフェール・ロシュルュウの方面から、口三味線《くちじゃみせん》の
越後獅子《えちごじし》に毎々人を驚かした画家はモン・パルナッスから、追分《おいわ....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
ぶって何かを考えている時には、威厳がある。案外、偉いひとなのかも知れない。綽名は
越後獅子。その由来は、僕にはわからないが、ぴったりしているような感じもする。松右....
「十五年間」より 著者:太宰治
あろうか、或いは、貧しいともしびのせいであろうか、その夜は私たち同室の者四人が、
越後獅子の蝋燭の火を中心にして集まり、久し振りで打ち解けた話を交した。 「自由主....
「火星探険」より 著者:海野十三
今、曲をかえるよ」 河合は、また、あわてて音盤をかけかえた。手にあたったのが「
越後獅子」であった。これならにぎやかなこと、まちがいなしだ。 和洋合奏のにぎや....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く、何か面白いものをやれ、俗曲を一つやれ」 「…………」 「追分《おいわけ》か、
越後獅子が聞きたい」 なんと言われても事実、竜之助には本手の三四曲しか吹けない....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
日傭取、土方、人足、それから、三味線を弾いたり、太鼓を鳴して飴を売ったりする者、
越後獅子やら、猿廻やら、附木を売る者だの、唄を謡うものだの、元結よりだの、早附木....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
ホラブンは十二の年に村へ渡ってきた獅子舞いの一行に加えてもらって江戸へ行った。
越後獅子の国柄で、獅子舞いは一向に珍しくはなかったが、その年の一行には唐渡り秘伝....
「美音会」より 著者:佐藤垢石
れに、一中節の好きな大倉さんが来ておらぬのも不思議であった。 やがて杵屋連中の
越後獅子が始まる。六葉奈の高島田が大分人の眼を惹いたようであった。 休憩時間が....
「勝太郎」より 著者:兼常清佐
普通のリードにはさしつかえなくなるであろう。話に聞くと有名な四家夫人がラジオで『
越後獅子』とかを唄って大いに喝采を博した事があるそうである。それなら今度は勝太郎....
「ニッポン音楽」より 著者:兼常清佐
代ではありません。その音楽も過去の名曲として長く保存されるだけのものです。私は『
越後獅子』や『松の緑』は名曲だと思います。しかしそれは過去の名曲だというだけです....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、わたしが庭に遊んでいると隣りの稽古がよくきこえる。そのおかげで、わたしは更に「
越後獅子」や、「吉原雀」や「勧進帳」をおぼえた。表から出れば長唄、裏口から出れば....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
勇壮なる舞踊を演ずるという点において一致している。したがって普通には獅子舞或いは
越後獅子などの類で、獅子奮迅踴躍の状を表象したものとして解せられているが、奇態な....
「挿話」より 著者:徳田秋声
の音などがしていた。 離れの二階の寝心地は安らかであった。目がさめると裏の家で
越後獅子のお浚いをしているのが、哀愁ふかく耳についた。 「おはよう、おはよう」と....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
参ります。かくて遊芸人は、多くこの仲間から出て参ります。かの万歳とか、春駒とか、
越後獅子とか、人形舞わしとか、猿舞わしだとか、祭文・ほめら・大神楽・うかれ節など....