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趣意書
「趣意書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
趣意書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
く気持の真実を久し振りに、自問自答してみた。まえにはいろいろと、その理由が立派な
趣意書のように、心に泛んだものだが、もうそんな理屈臭いことは考えたくなかった。か....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
当時の書類、次に自分は大正六年二月深川区古石場荒巻方二階に置いてあった孤児院建設
趣意書、同絵葉書、尾島と自分とが相往復した手紙並に自分が浅田と松下一郎名義にて相....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
父と顔を見合わせる半蔵の胸にも、桜田事変当時のことが来た。 刺客はいずれも斬奸
趣意書なるものを懐にしていたという。これは幕府の手で秘密に葬られようとしたが、六....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
「これはなかなか立派な本ができましたね。」と寿平次は手に取って見て、「この上木の
趣意書には、お歴々の名前も並んでいますね。前島|正弼、片桐春一、北原|信質、岩崎....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。小野三郎兵衛が百姓仲間に示したというものの写しである。尾州藩の方へ差し出す嘆願
趣意書の下書きとも言うべきものである。それには新紙幣の下落、諸物価の暴騰などにつ....
「足迹」より 著者:徳田秋声
集の札が張られたりした。毎日寄って来る人たちは、店にならべた椅子|卓子によって、
趣意書や規則書のような刷り物の原稿を書いたり、基金や会員募集の方法を講じたりした....
「その人の四年間」より 著者:宮本百合子
た。 婦人民主クラブの小さい看板が鷺宮の櫛田ふきさんの住居にかけられた。そして
趣意書を印刷し、それを発送する仕事がはじまった。創立大会を準備する仕事がはじまっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。芸術の文字が流行語となりはじめたのは多分その辺で、その後、幕府が講武所を開いた
趣意書のうちに、旗本の子弟、次男、三男、厄介に至るまで、力《つと》めて芸術を修業....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
日に帰塲す。 廿八日、又一出征の報あり。 此際に左の希望を企てたり。 積善社
趣意書 維昔天孫豊葦原を鎮め給いしより、文化|東漸し、今や北海|辺隅に至る迄億兆....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
でございます。 4 寛永十三年十一月、七十五名の頭立った者が血判を据えた謀叛の
趣意書を私の前へ突き付けて、私に謀叛を勧めました。頭目になるようにというのでした....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
高裁に控訴、二審では最初から否認したが認められず、さらに最高裁に上告、小林は上告
趣意書で次のように述べている。「(前略)窃盗容疑で捕われた友人の内妻から弁護料を....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
して熱に関した応用を研究しようというつもりであった。一七九九年に約五十枚にわたる
趣意書を発表し、会員組織にして、五十ギニーの寄附金を出した者は永久会員として講演....
「尾瀬沼の四季」より 著者:平野長蔵
生村を創設し、享楽場として自然を有意義に利用せんとする企《くわだて》は学生村設立
趣意書に発表してある。尾瀬沼は現在の儘とし、日光箱根等の如く俗化させたくないもの....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
余輩が微力を顧みず、本誌を発刊するに至った理由の一つの実にここにあることは、発刊
趣意書によって、既に読者諸賢の諒解を得た事と信ずる。 我ら国民の大多数は、その....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
程、機関誌の発行、会員の推薦、総会の準備等の議事を進め、即刻発起人の名に於て創立
趣意書を起草し、各自の推薦した会員候補者に入会勧誘状を送り、十月二十三日、建築会....