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「趣旨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

趣旨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
すと、丁度今教えているロングフェロオの詩にちなんで、人生と云う問題を弁じ出した。趣旨はどんな事だったか、さらに記憶に残っていないが、恐らくは議論と云うよりも、先....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
」脱稿後、これに使つた「統制主義」という言葉が「全体主義」と混同され、文章全体の趣旨を誤解せしむる惧れありとの忠告を受けた。ここに若干の説明を加えて誤解なきを期....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
も遂に無条件降服の外ないのであろう。 今夕、鈴木総理大臣はこれにつき放送した。趣旨は分り切ったことである。若い声だが、原稿をとちるところなど老衰が見えるようで....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
も茶室から遠ざけられた。茶人の生けた生花はその本来の目的の場所から取り去ればその趣旨を失うものである。と言うのは、その線やつり合いは特にその周囲のものとの配合を....
河明り」より 著者:岡本かの子
」と袂からキルク口の莨を出して、煙を内端に吹きながら話した。 今までいた宴会の趣旨の船の新造卸しから連想するためか、水の上の人々が酒楼に上ったときの話が多かっ....
雛妓」より 著者:岡本かの子
身体に頽勢の見えたわたくしを気遣い逸作は、この料亭のこの座敷でした十八年前の話の趣旨をわたくしの心に蘇らせようとするのであった。わたくしもその誓いは今も固く守っ....
心臓盗難」より 著者:海野十三
猫畜生にも劣る”――というのがありますがな、猫畜生なる言葉は適切ではないが、その趣旨は悪くないと思う。つまり相手から心臓を奪いながら、すぐさま代用心臓を仕掛けて....
鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
を収容し、第三に、右の顔殺害犯人の引渡しを要求するものである” といったような趣旨の抗議文であった。 ところが、相手方は、これに対し、まるで木で鼻をくくった....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
のであった。 将軍のところへ出入する情報局|蒐集官たちは、決って、将軍から同じ趣旨の質問を受けるのだった。 「おい、金博士の動静についてのニュースはないのか。....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
御教訓が高尚で、合理的で、純潔であることに異論はないが、あまりにもキリスト教の趣旨と、相容れない点が多くはないであろうか?』 経典病の弊害――汝の疑惑は、よ....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
ぬ。次第によっては何処へでもいつ何どきでも出向きますわい。これがまた当流易行の御趣旨でもあるからのう』 源右衛門『恐れ入りましてございます。御用の筋は』 蓮如『....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
いわず、クリスト教といわず、その他いかなる宗教といわず、すべて理想教たる倫理教の趣旨に合する点はこれを信ずるけれど、多大の迷信を伴っているところの過去の遺物は全....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
その鑑定を請わんとて、事実の始終を詳細に報道し、かつその実験を兼ねて哲学館設立の趣旨をその地方の有志者に告げんため、至急出張せられたき旨申し送られたり。よって、....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
的を達するに最も近い最も適する文章が自ずから将来の文体となるのである――」という趣旨であった。 この答には私は意外の感に打たれた。当時私はスペンサーの文体論を....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は漢人の一員たる気持であらねばならぬ。皇帝が日系軍官の名称を止めよと仰せられた御趣旨もここにあると拝察する。諸民族混住の国に於て官吏は日系、満系、朝鮮系等のある....