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足の踏み場もない
「足の踏み場もない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
足の踏み場もないの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に、又その世話をする女や子供が大勢詰めかけているので、ここは二階以上の混雑で殆ど
足の踏み場もないくらいであった。そこへ衣裳や鬘や小道具のたぐいを持ち込んで来るの....
「超人間X号」より 著者:海野十三
いる。 室内は、ますます明かるく照らしだされた。室内は、おそろしく乱れている。
足の踏み場もないほど、こわれた物の破片で、いっぱいであった。 天井に、大きな放....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
たいだ。彼のはいった小屋はかなりに広かったが、ごたごたした道具や家族の人たちで、
足の踏み場もないくらいであった。左手には大きなロシア風の暖炉《だんろ》があった。....
「犂氏の友情」より 著者:久生十蘭
殻やら、魚の頭、豚の軟骨、その他雑多なものが参差《しんし》落雑していて、ほとんど
足の踏み場もない。 いかに石亭先生の依頼とはいいながら、こういう上品優雅な環境....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
が、そっと裏口の腰高障子をあけると、乱雑に脱ぎ捨てたおびただしい高下駄で、土間は
足の踏み場もない。 奥の八畳に徹夜の寄り合いが開かれている。 目をつぶって腕....
「三国志」より 著者:吉川英治
た呉将程普のために、ずたずたに斬り殺されていた。その附近は、おびただしい血しおで
足の踏み場もないほどだった。 何にしても、国中の大変とはなった。応急の手当を施....
「黒猫十三」より 著者:大倉燁子
上に、少女を浚って去ったに違いない、それにしてもこの部屋の荒しようはどうだろう。
足の踏み場もない。奮然として棒立ちになっているのを見て、友人は嘲笑を唇に浮べて云....