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「足を出す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

足を出すの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
る。こんなのがお金に有り付いたら、二割や三割どころでない、十割以上も飲み喰いして足を出す輩《やから》である。ブル以上のブル根性を発揮する連中である。だから平生貧....
縮図」より 著者:徳田秋声
な古風な女もあった――。 小菊は九月の半ば過ぎに、松島から、もう引き揚げるのに足を出すといけないから、金を少し送れという電話がかかったので、三四日遊んで一緒に....
ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
相場と暗黒相場ってえのと二通りあるんだ。国定で行きゃあ一ルーブリは一円がちょいと足を出すのよ。ところが、国法で、ソヴェトは金《きん》を国外へ持ち出すことを許さね....
十二支考」より 著者:南方熊楠
てしまわんと種々の附会を成した。支那の『宣室志』にいう、桑の薪で炙《あぶ》れば蛇足を出すと。オエン説に米国の黒人も蛇は皆足あり炙れば見ゆという由。プリニウスの『....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
」 「ええ、髪はとび色よ。ていねいな方で、あたし気持よく踊ったわ。」 「あの人、足を出すとき、ひきつった、きりぎりすみたいだったわ。ローリイさんとあたし笑ってし....
雪の夜」より 著者:織田作之助
いては印刷機械を売り飛ばした。あちこちでの不義理もだんだんに多く、赤玉での勘定に足を出すことも、たび重なった。唇の両端のつりあがった瞳の顔から推して、こんなに落....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
逃げるとは考えられない。自分から捕手の前へ立った彼――。 五歩――六歩――誰も足を出す者がなかった。 「傍若無人なやつだ、よしッ、俺が」 と、釘抜きの歯がみ....