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「足半〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

足半の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
したものだ。 東京客が沢山来た。新聞雑誌の記者がよく田園生活の種取りに来た。遠足半分の学生も来た。演説依頼の紳士も来た。労働最中に洋服でも着た立派な東京紳士が....
白金神経の少女」より 著者:蘭郁二郎
彼女は、私の注文を聞くと、一揖してくるッと背後を向き、来た時と同じように四つ足半の足|巾で、ドアーの奥に消えて行った。 と同時に、私は思わず外聞も忘れてホ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
か》しい。「さて今|厨《くりや》にて鍋取を用うる家たまたまあれども草鞋《わらじ》足半《あしなか》の形に作れり、古製は然《しか》らず。小さき扇の形したるが、かの老....
丹下左膳」より 著者:林不忘
侍のみ。 それが、一同|対《つい》の鼠いろの木綿袷《もめんあわせ》に浅黄の袴、足半《あしなか》という古式の脚絆《きゃはん》をはいているところ、今や出師《すいし....
鬼退治」より 著者:下村千秋
たりしてしまうだろうと話し合った。 ところが、この男も退治に出かけた次の朝、片足半分食い取られ、おまけに鼻や耳や頬っぺたまでかみ切られて、おいおい泣きながら地....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
いで歩まないとどうしても平均が取れない。その筈です。大臣は非常に大きいから私が一足半歩まなくちゃあ大臣の一足に足らないのです。大臣はゆるゆる話して行かれるけれど....
山の人生」より 著者:柳田国男
のでない。我々|風情の草履ですらも、野山を盛んに飛廻っていた時代には、アシナカ(足半)と称するものを用い、または単に繩で足の一部分を縛って、たいていは足一杯の草....