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足幅
「足幅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
足幅の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風知草」より 著者:宮本百合子
たの、よかったわ、お会い出来て」 ほかに通る人のない道を、二人の女は五つの児の
足幅にそって歩いて行った。 「元気らしいわね――」 ひろ子は、牧子にはその意味....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、と。今年の早さは、早さというよりも遽しさであると思われます。時の迅さに、人間の
足幅が追いつかず、工合わるくエスカレーターに乗りでもしたように、とかく重心がのこ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
を呈するでしょう。汽車は去年の種から生えないのが不便です。電車にしてもね。人間の
足幅だけで、地べたを刻んでゆく旅行が再出現したとき、どのような「奥の細道」が創ら....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の美少年は、そこに身を屈していた良平が眼に入らないのか、頭の上を踏ンづけるような
足幅であった。 「――わッしょっ」 撓め切っていた良平の腕は唸って、こう大喝を....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
にしろ」 と、連れがまた、同じ言葉を繰返して、ひたむきに先へ跳んで行く奔牛へ、
足幅を跳ばし続けた。 彼女が先に手綱を引かれて来た時の道とちがって、牛は、闇夜....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「ともかくも、事なく、京へ着きさえすれば……」 覚一の杖の端を持って、おなじ
足幅で彼女も歩いた。時には、馬の背も借りたり、足柄を越え、富士川天龍も渡って、そ....