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「足払い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

足払いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オンチ」より 著者:夢野久作
れようとしたが、その一|刹那に片手でデッキの欄干に掴まっていた中野学士が鮮やかな足払いをかけた。 「アッ」と叫ぶなり戸塚はモンドリ打って火の海へ落ちて行った。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、 「あれは何だ、不思議な棒だな」 「このごろ大阪の相撲どもが、毛唐《けとう》の足払いと名づけて拵《こさ》えよる、それを一本貰うて来た」 「ドレ、見てやる」 ....
幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
、ひょいと片足を投げ出して邪魔をした。一緒に次の室へ歩いてゆく時には、軽く彼女に足払いをかけてみた。そんな一寸したことにも、彼女はよく転んだ。そしては怒って、彼....
電車停留場」より 著者:豊島与志雄
査に支えられた瞬間、彼は左手を差伸して、野口昌作の襟に手先がかかるや否や、ぱっと足払いにいった。それが見事にきまって、野口昌作は仰向にひっくり返った。 「暴行を....
鳶と柿と鶏」より 著者:豊島与志雄
だし、それを片手の捕繩で引戻されたものか、両腕をひろげ横向きになり、そこへ巡査の足払いが利いて、ばったり地面へ倒れた。倒れたが、すぐ四つ匐いになり、突然、吼える....
安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
だ先代二十三世の妹である。四天王は立つや否や足をバタバタ間断なく跳ねてナギナタの足払いに備えている。そしてナギナタの足払いはそれによって概ね外すことができるけれ....