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「足拍子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

足拍子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
ともかくやりはじめてみたのであった。 第一の困難は、これらの童謡はむろん手拍子足拍子で歌うべきものであるので、訳もまたきわめて民謡風の動律で、全然歌うようにし....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
梅ばちくずしのあの手ぬぐいを伊達《だて》の春駒《はるごま》かぶりにそろえながら、足拍子手拍子もろとも、いまや天下は春と踊り狂っていたからです。しかも、この踊りが....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を云い出した。歌女寿の家では夜がふけると、暗い稽古舞台の上で誰ともなしにとんとん足拍子を踏む音が微かに聞えるという薄気味の悪い噂が立った。歌女寿の家へは幽霊が出....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
に似たる時、這う子が火のつくように、山伏の裙を取って泣出した。 トウン――と、足拍子を踏むと、膝を敷き、落した肩を左から片膚脱いだ、淡紅の薄い肌襦袢に膚が透く....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
とも、ものにならぬと言って、すぐにお留めなさいましたの。」 「ははあ、いや、その足拍子を入れられては、やわな謡は断れて飛ぶじゃよ。ははははは、唸る連中｜粉灰じゃ....
「祇園の枝垂桜」より 著者:九鬼周造
とって跳ねている若者もある。下駄、草履、靴、素足、紺｜足袋、白足袋が音頭に合せて足拍子を揃えている。お下げ髪もあれば束髪もある。私が振返ってすっかり青葉になって....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
宙に羽衣｜懸ると見ゆ。長刀かつぎてゆらりと出づれば、手に抗つ敵の有りとも見えず。足拍子踏んで大手を拡げ、颯と退いて、衝と進む、疾きこと電のごとき時あり、見物は喝....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
たいと思いましたが、眉をひそめてふきげんに見えたので、気をかえさせようと思って、足拍子をとりながら、 「ああ、いいポルカね。あなたなぜいってダンスなさらないの？....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
かげで興行が割れるようなかっさいで終わった。かれらは両手をたたいたばかりでなく、足拍子をふみ鳴らした。 いよいよ勝負の決まるときが来た。カピはぼうしを口にくわ....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
ら悲しや」 「悲しや落ちた、情なや」 「天王寺の妖霊星！」 「妖霊星、妖霊星！」足拍子の音が聞こえてきた。 しかし次第に遠退いた。踊りながら築山の奥の方へ、二....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
付かぬように竹刀先を揺すぶり、前に在らんと欲して忽然として後に在り――変化自在に足拍子を取って、十数人の門弟を威嚇しながら、「さあ真っ先に誰を打とうか、うむ、よ....
「一老人」より 著者:犬田卯
った。夜半まで、近所の人々は、老人の軍歌を歌っている声、行進するように踊っている足拍子を聞いたという。四郎右衛門とは昔から縁つづきの四郎兵衛という家の若者が、朝....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
り、潮はどうどうと怒り立ち、百千の悪鬼｜羅刹は海の底よりあらわれたり。 （玉虫は足拍子を強くふみて、両人に向ってじりじりと詰めよる。与五郎と玉琴は毒酒にあたりし....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
分面白そうに見えるです。楽器はダムニャン（チベット絃）というのを弾じてこれを謡と足拍子に合わせる。男女幾十人が数珠の環の回るがごとく歓喜に満ちて踊り巡るのですが....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
決裁することもでき、それゆえにまた、いつまでも衡を水平に保ちながら、とほうもない足拍子をとることもできた。 ベエコン兄弟を帷幕に加えてからのエセックスは、急に....