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足搦
「足搦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
足搦の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
、おれの二の腕《うで》へ食い付いた。痛かったから勘太郎を垣根へ押しつけておいて、
足搦《あしがら》をかけて向うへ倒《たお》してやった。山城屋の地面は菜園より六尺が....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
た。初こそ悔しがって武者振り付いても見たが、勘ちゃんは喧嘩の名人だ。直《すぐ》と
足搦《あしがら》掛けて推倒《おしたお》して置いて、馬乗りに乗ってピシャピシャ打《....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
るから、滝太郎の方では見忘れて、何とも覚えず、底気味が悪かった。 横町の小児が
足搦の縄を切払うごときは愚なこと、引外して逃るはずみに、指が切れて血が流れたのを....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
吹っかけておいて、こっちが目が眩《くら》んでぼうとしているのを見すますと、今度は
足搦《あしがら》みにして投げ出して、さんざ踏んづけたうえ、おまけにアンタ、無慈悲....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
すれば、双方怪我なく事はすむ」 「ちッ。この青二才」 捩じあげた手をそのまま、
足搦みに懸けて、前へ仆そうとすると、 「何を」 城太郎は、反対に、彼の力を利用....