足摺り[語句情報] »
足摺り
「足摺り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
足摺りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
た。早く持ち主が来てくれればいい。そうして自分にこの書物を貸してくれればいいと、
足摺りをして立っていた。けれどもどういうものか、持ち主は愚《おろ》か人間らしいも....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
の捨て小舟のようなこの山寨だ。逃げようにも逃げられぬ。 台察児《タイチャル》 (
足摺りして)ええい! 皆がみな敵を賞めくさりおって! 揃いも揃って臆病神に取り憑....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、怖いものじゃないよ、という表情をして見せて、再び小手招きをする。 娘は、また
足摺りをする。やはり、後ろへ向って、こっそり
足摺りをしていたのが、やや小刻みに、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
れていくように総角の姫君の死んだのは悲しいことであった。引きとめることもできず、
足摺りしたいほどに薫は思い、人が何と思うともはばかる気はなくなっていた。臨終と見....
「源氏物語」より 著者:紫式部
り自殺の気ぶりもお見せにならなかったのは恨めしいと思うと、泣いても泣いても足らず
足摺りということをしてもだえているのが子供のようであった。悲しんでいたことにはよ....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
りません。こうと知ったらば、さっき無理にも取押えるのであったものをと、松島さんは
足摺りをして悔みましたが、今更どうにもならないのです。 それにしても、ここの店....