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足洗い
「足洗い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
足洗いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ていないのです。誰でも知っているのは、置いてけ堀、片葉の芦、一つ提灯、狸ばやし、
足洗い屋敷ぐらいのもので、ほかの二つは頗る曖昧です。ある人は津軽家の太鼓、消えず....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
粂の箪笥、長持、針箱の類はこちらで取りそろえて置くと言ってよこしたさ。手洗い桶、
足洗い桶なぞもね。ごらんな、なんとかこちらからも言ってやらなけりゃ悪いから、御承....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
さては空音ではないらしい。 若紳士が言ったのは、例の、おいてけ堀、片葉の蘆、
足洗い屋敷、埋蔵の溝、小豆婆、送り提燈とともに、土地の七不思議に数えられた、幻の....
「白い壁」より 著者:本庄陸男
は何でえ……」ぴくりと富次は驚くのであるが、その時彼はえり頸を掴まえられてすでに
足洗い場に運ばれていた。「それ、それ――」と使丁はがなりつける。「まだ踵《かがと....
「日置流系図」より 著者:国枝史郎
それ本所の七不思議と云って狸囃しにおいてけ堀片葉の芦に天井の毛脛、ええとそれから
足洗い屋敷か……どうもここにあるこの屋敷もそのうちの一つではあるまいかの?」 「....
「遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
遠州の或る地方には、かかる厳重な習俗の行われた時代にも、なお「打上げ」と称して、
足洗いの出来る道が設けられておった。「全国民事慣例類集」に、遠江国敷知郡地方では....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
政も次第に整頓し、国家の秩序も立って来る。一方いわゆるエタ、非人の身分も極って、
足洗いも容易でなく、その人口は段々殖えるばかりとなって来ては、もはやこれを彼らの....