足痛[語句情報] » 足痛

「足痛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

足痛の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
田、小川等に礼を言って長崎を立って、大村に五日いて佐賀へ出た。この時九郎右衛門が足痛を起して、杖を衝いて歩くようになった。筑後国では久留米を五日尋ねた。筑前国で....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
其あとから此さまを眺めつゝ行く。斯くて午後二時|駅逓に帰った。 関翁は過日来|足痛で頗行歩に悩んで居られると云うことをあとで聞いた。それに少しも其様な容子も見....
白くれない」より 著者:夢野久作
なり。 初花太夫は全盛の花魁姿。金襴、刺繍の帯、裲襠、眼も眩ゆく、白く小さき素足痛々しげに荒莚を踏みて、真鍮の木履に似たる踏絵の一列に近付き来りしが、小さき唇....
堺事件」より 著者:森鴎外
姿で出立したが、久しく蟄居して体が疲れていたので、土佐郡朝倉村に着いてから、一同足痛を申し立てて駕籠に乗った。配所は幡多郡入田村である。庄屋|宇賀祐之進の取計で....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
を送りいる処、旦那より深く御贔屓を戴くよし、毎度國より承わりおりますれど、何分|足痛にて歩行も成り兼ねますれば、存じながら御無沙汰、重々御無礼をいたした」 伴「....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
い三十三、四だが、もう五年ばかりも前から寡婦《ごけ》になっている。十四になる娘は足痛風を患っていた。この不仕合わせな娘はもうこの半年ばかり歩くことができないため....
桜の園」より 著者:神西清
ード。 ピーシチク (夫人のあとにつづく)では、これでおねんねか。……ええ、この足痛風めが。今日は泊めていただきますよ。……とにかくわしは、ねえ奥さん、あすの朝....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
文呈上候。秋暑之処御安全慶賀之|至候。扨先般は御来車|被下、且御土産に預り候所、足痛にて御目にかゝり不申、失礼致候。其後御書面にも預候所、平臥中|故御無音申候。....