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足纏
「足纏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
足纏の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「車屋の小供」より 著者:田中貢太郎
往来している比のことであった。その車を曳いている車夫の一人で、女房に死なれて、手
足纏いになる男の子を隣家へ頼んで置いて、稼ぎに出かけて往く者があった。 小供は....
「死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
て泣いていた。上の二人の子供は暑中休暇に土佐へ往ってまだ帰っていなかったので、手
足纏いがすくなかった。末の女の児は赤いメリンスの単衣を着ていた。私はいきなり末の....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
食うことを考えねばならぬ。……それを思えば、あなたは独身になれば、何うしようと、
足纏いがなくなって結句気楽じゃありませんか。そうしている内にあなたはまた好きな奥....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
見て、首を横に振った。
「そうであろうな。では、江戸へ戻れ。益満には、そち如き手
足纏《てあしまと》いであろうが、わしは、一人の妹として、生きるも、殺すも、二人っ....