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足蹠
「足蹠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
足蹠の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
不調和はどうであろうか。安定を保つために、肩から下が恐ろしく大きく作られていて、
足蹠のごときは、普通人の約三倍もあろうと思われる広さだった。法水は考証気味な視線....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とはどうしたものだ。 急にひきつったか、怪我をしたか、馬子は案じて、もしやと、
足蹠《あし》をしらべにかかってみました。沓《くつ》が外れて、釘でも踏みつけたか。....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
その前に、所謂体重負担性断端――それを詳しく云うと、義足を要する肢のどの部分が、
足蹠のように体重を負担するか、その点を是非知っていて貰いたいのだ。で、推摩居士に....
「春」より 著者:岡本かの子
形に反映した。窓の閾に左足をかけた京子は、急に寒けを催すような月光の反射を受けて
足蹠が麻痺したように無力に浮いた。京子は一たん飛躍を見合せ、思い返して障子窓を開....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
た石垣をよじ登り、ある時は板橋の吹き飛ばされたのも知らず患者もろとも溝にはまる。
足蹠はすでに幾度か釘踏み抜いて一歩毎に痛みをおぼえ、膝頭はガラスに擦り切られても....