跡を踏む[語句情報] » 跡を踏む

「跡を踏む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

跡を踏むの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
には適せないようなものである。おれは何か書いて見ようと思っているのだが、前人の足跡を踏むような事はしたくない。丁度好いから、一つおれの性欲の歴史を書いて見ようか....
夜の靴」より 著者:横光利一
うねうねした泥路を二人が行くうちまったく周囲は見えなくなって来た。彼は馬の蹄の跡を踏むようにして泥を渡って行った。どれも同じように見える刈田ばかり続いた闇夜の....
肌の匂い」より 著者:三好十郎
でしよ? ホコロビ縫つといたげたわよ」 言うなり、顏はスッと消えて、たちまち燒跡を踏むゾウリの音と、それに合わせて低い鼻歌のブルースが遠ざかつて行つた。 「あ....
後の日の童子」より 著者:室生犀星
踏みにじろうとすると、笏はにわかに止めた。古い話によると、亡きものの尋ねてきた足跡を踏むものではない。それはそのままにして置くものだという風に言葉を挿し入れた。....