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「跡見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

跡見の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田舎教師」より 著者:田山花袋
情人があった。その男に小滝は並々ならぬ情を見せたが、その家には許婚のこれも東京の跡見女学校にはいっている娘があって、とうてい望みを達することができぬので、泣きの....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
黒い眼をした温厚な子供であった。阿父が書家樵石先生だけに、土肥君も子供の時から手跡見事に、よく学校の先生に褒められるのと、阿父が使いふるしの払子の毛先を剪み切っ....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
である。乙女さんは明治四十一年以降|鏑木清方に就いて画を学び、また大正三年|以還跡見女学校の生徒になっている。 第二には本所の渋江氏がある。女主人は抽斎の四女....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
ぎつぎと駒を濁流に乗り入れ、大浪をわけて若殿のあとを追った。 岸には、丹三郎と跡見役の式部親子とが残った。丹三郎は、ぶるぶる震えながら勝太郎の手を固く握り、 ....
楊先生」より 著者:豊島与志雄
あなたも、散歩ですか。」と私は尋ねた。 「散歩と言っていいでしょうか、まあ、焼け跡見物ですよ。この頃は、こうしてぶらりと出歩くのが楽しみになりました。」 私は....
大塚楠緒子」より 著者:長谷川時雨
和歌と同門の友|橘糸重《たちばないとえ》女史に教えられてお出でした。絵画ははじめ跡見玉枝《あとみぎょくし》女史に、後には橋本雅邦《はしもとがほう》翁に学ばれまし....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
子に逢うと、錦子は、 「嫌になっちまうわ。」 と呟《つぶ》やいた。 「学校でね、跡見玉枝《あとみぎょくし》先生が、あたしの絵のことをね、あんまり濃艶《のうえん》....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
んで昼過ぎ、騒ぎは一段落附いたようなものの、それからまた一騒ぎ起ったというのは、跡見物に出掛けた市民で、各自に刺子袢纏など着込んで押して行き、非常な雑踏。すると....
最初の出品画」より 著者:上村松園
当時もう六十歳くらいの御年齢でしたから、まるで破格の待遇であったわけだ。東京から跡見玉枝さんなどがこの博覧会に出品されたように覚えている。 この時の「四季美人....
猪鹿蝶」より 著者:久生十蘭
でもないのよ。ただし、志貴子をまごつかせようというのは、それがすんだ後の観楓亭の跡見の茶会のほうなの。 もちろんよ。すぐ乗ってきたわ。「そないなパァティやった....
恋と十手と巾着切」より 著者:山中貞雄
(山中貞雄) 監督 広瀬五郎 撮影 三木 稔 キャスト 巾着切跡見ず三次 河津清三郎 御用聞てっきり鉄五郎 片桐恒男 茶屋娘 お絹 ....