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「跪居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

跪居の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
と思ったんだけれども。」と、笑って串戯を言いながら、瓶なる花と対丈に、そこに娘が跪居るので、渠は謹んで板に片手を支いたのである。 「驚かしちゃ、私|厭ですよ。」....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
教う。 女房 お掛け遊ばしまし。 美女、据置かるる状に椅子に掛く。女房はその裳に跪居る。 美女、うつむきたるまましばし、皆無言。やがて顔を上げて、正しく公子と見....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
ら不意にそれを。明さんは、手を取合ったは仇し婦、と気が着くと、襖も壁も、大紅蓮。跪居る畳は針の筵。袖には蛇、膝には蜥蜴、目の前見る地獄の状に、五体はたちまち氷と....
黒百合」より 著者:泉鏡花
が、小さな節穴を透して遙に昼の影燈籠のように見えるのを、熟と瞻って、忘れたように跪居る犬を、勇美子は掌ではたと打って、 「ほら、」 ジャムは二三尺|飛退って、....