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跪座
「跪座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
跪座の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
の笑い声である。 「南無三、笑った。あの笑いだな」庄三郎は膝を敷きピタリと大地へ
跪座いた。とたんにピューッと何物か頭の上を飛び越したが、遥か前方の立ち木へ当たり....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
愕然たる面もちで鍬を控えて立止ったが、「アッ。貴女は楊貴妃様」と叫びつつ砂の上に
跪座した。その時に辛うじて意識を回復した甘粕氏は苦痛を忍びつつ起き上り、場の入口....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
。すぐに突き飛ばされ意気地なくよろめいたが、一緒に小屋の片隅へ集まりそこへ穏しく
跪座った。そうしてそこから焚火越しに山吹の顔を見守った。一人の女と五匹の狼。――....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
空呆けた。「恋には捧げようがございますよ」 「承わりましょう、捧げようを?」 「
跪座《ひざまず》くのでございます」 「ああそれではこんなように」突然小一郎は
跪座....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
か》にゆらぎだして来て、衆生《しゅじょう》には背中を見せ、本尊|菩薩《ぼさつ》に
跪座立礼《きざりつれい》三拝して、説経壇の上に登ると、先刻嫁を罵《ののし》り、姑....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
つに折れて地に落ちた。 心掛けある源兵衛は三度射ようとはしなかった。弓を伏せて
跪座まる。 大鵬空に舞う 「源兵衛どうした。手に合わぬか?」家斉公は声を....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
郷介は、何と思ったかツカツカと近寄り、 「お父様!」と呼びかけた。そうして地上へ
跪座いた。 驚いたのは乞食であった。 「私は乞食でござります。お父様などとはと....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
五条・七条の類)同様のものを着すること (七)信徒は珠数を用うること (八)合掌
跪座すること (九)香を焼くこと (十)常夜灯を点ずること (十一)読経、説教の....
「童子」より 著者:室生犀星
ない世の中だ。つづめていえばイヤなことばかりだ。」 私はそういうと、ぐったりと
跪座を組み、そういうとき吐息をすると、それなりからだのちからが抜けてしまうような....
「後の日の童子」より 著者:室生犀星
なものでも折折見出さなければならないように……しかし童子はおとなしく、ただ小さい
跪座をくんで、ひとりで、それがひとりであるために充分であるように、丸めた彩糸をい....