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路考
「路考〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
路考の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
来たものには、芝翫茶《しかんちゃ》、璃寛茶《りかんちゃ》、市紅茶《しこうちゃ》、
路考茶《ろこうちゃ》、梅幸茶《ばいこうちゃ》などがあった。しからば茶色とはいかな....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
者ばかりは素肌へ着たのでございます。裾模様が付いて居ります、紅かけ花色、深川鼠、
路考茶などが流行りまして、金緞子の帯を締め、若い芸者は縞繻子の間に緋鹿の子をたゝ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
郎は下から花世の顔を見上げながら、こんな不埓なことを考える。 「ねえ、花世さん、
路考《ろこう》の門弟の路之助《ろのすけ》が、また新作のはやりうたを舞台でうたって....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
…ひッ、けだものどもめ、なんとも胆《きも》がつぶれたか。……これ六平や、そなたは
路考《ろこう》に生写し、好《す》いたらしいの総浚い。陸尺などにはもったいない。身....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
頭を斬りつけられ、アララギの御神木《ごしんぼく》の根元のところに、結ったばかりの
路考髷《ろこうまげ》を雪に埋めてあわれなようすをして死んでいた。あッ、という声さ....
「おせん」より 著者:邦枝完二
目菊之丞を継いでからは上上吉の評判記は、弥が上にも人気を煽ったのであろう。「王子
路考」の名は、押しも押されもしない、当代随一の若女形と極まって、出し物は何んであ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
人も妾を抱えて六十何人の児供を産ました。その何番目かの娘のおらいというは神楽坂|
路考といわれた評判の美人であって、妙齢になって御殿奉公から下がると降るほどの縁談....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
じつあく》の俳優を描き、文調は重《おも》に瀬川菊之丞《せがわきくのじょう》(王子
路考)中村松江《なかむらまつえ》(里公)岩井半四郎(杜若)の如き女形《おんながた....