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路費
「路費〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
路費の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
《みじ》めな父親の生活が、自分にすら厭《いと》わしく思えた。
逢いさえすれば、
路費の出来そうに言っていた父親の家への同行を、お島は二度も三度も迫ってみたが、小....
「足迹」より 著者:徳田秋声
。 亡くなった叔母の弟が田舎へ帰省するときお庄はその男と約束しておいて、自分で
路費を少しばかり拵えて、叔父にも母親にも秘して、磯野の田舎へ遊びに行った。叔父は....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
ちゅうげん》の祝いにと、他《た》より四、五円の金をもらいしを無理に借り受け、そを
路費《ろひ》として、夜半《やはん》寝巻のままに家を脱《ぬ》け出《い》で、これより....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、この手紙の嚢をたずさえて、それぞれの郷里の家へ、郵送する役目に当れ」 と、
路費を与えて、すぐ立たせた。 そして落日に染まった黄河を、騎と兵と荷駄とは、黒....