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路辺
「路辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
路辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
八時)過ぎで、贅沢な人は茶屋で夜食を食って帰るものもありますが、大抵は浅草の広小
路辺まで出て来て、そこらで何か食って帰ることになっている。御承知の奴うなぎ、あす....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
られる。こんな倉庫と物揚げ場との多いごちゃごちゃした界隈ではあるが、旧両国|広小
路辺へもそう遠くなく、割合に閑静で、しかも町の響きも聞こえて来るような土地柄は、....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
まで取り入れられたほど名高いものである。 二 それから両国の広小
路辺にも随分物売りがいたものだった。中で一番記憶に残っているのは細工飴の店で、大....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
だが、群集のこうした無関心さには、他に何か別な根深いものがあるようである。南京
路辺の雑踏中のアパートの上層で、他地から移ってきた大学分校の授業が続けられてるの....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ている歌に「みちのべのいちしのはなのいちじろく、ひとみなしりぬあがこひづまは」(
路辺壱師花灼然、人皆知我恋※)というのがある。そしてこの歌の中に詠みこまれている....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
の先のほうへ、ジッと、ジィーッと注がれていったその辺りいっときは夕闇が濃く、広小
路辺りの繁昌だろう、赤ちゃけた燈火の反射がボーッと人恋しく夜空へ映って流れていた....
「申訳」より 著者:永井荷風
ルモノアリ。予復問フテ曰ク卿等女給サンノ前身ハ何ゾヤ。聞クナラク浅草公園上野広小
路辺ノ洋風酒肆近年皆競ツテ美人ヲ蓄フト。果シテ然ルヤ。婢答ヘテ曰ク閣下ノ言フガ如....