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跳ね返る
「跳ね返る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
跳ね返るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
も呼吸が苦しくなって来たので、痛そうに顔を顰めて紐へ手をかけた。 紐をゆるめて
跳ね返るまでには、半分は本気で半分は笑談のような無言の争闘がしばらく続いたが、起....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ばならなかったので、弾丸は威力を失って落ち、柔かい砂の中に埋ってしまった。弾丸の
跳ね返る恐れは少しもなかった。そして、一弾が丸太小屋の屋根を突き抜けて跳び込み、....
「糸くず」より 著者:国木田独歩
固く白い布で巻いて髪を引き緊めて、その上に帽子を置いている。 がたがた馬車が、
跳ね返る小馬に牽かれて駆けて往く。車台の上では二人の男、おかしなふうに身体を揺ら....
「自転車嬢の危難」より 著者:ドイルアーサー・コナン
は少しも弱る様子がなかった。日頃練成していた精力が、全く驚くばかりであった。彼の
跳ね返るような歩調は、決して衰えなかったが、私から百|碼ばかりも先んじて行った彼....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
と彼はちた鯛を釣りあげた。 「僕は獲得する生活が好きだね」 と彼はピンピン
跳ね返る鯛を始末しながら言った。 私の鈎には下手な故かあまり食いつかなかった。....
「上海」より 著者:横光利一
のように、真暗な屋内めがけて弾丸がぶち込まれた。墜落する物音、唸り声、石に衝って
跳ね返る弾丸の律動と一緒に、戸が白い粉を噴きながら、見る間に穴を開けていった。機....