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踊らす
「踊らす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
踊らすの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狐」より 著者:新美南吉
ます。その黒い眼は生きているとしか思えません。ときどき、またたきするのは、人形を
踊らす人がうしろで糸をひくのです。子供たちはそんなことはよく知っています。しかし....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
銭の蓄音機を鳴らす三四人の青年、お人形のお腹を鳴らすお神さん、猫や兎のオモチャを
踊らすお婆さん等、どれもこれも買って下さいというような顔は一つもない。只まじめ腐....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
一仕事があるんでございます」 がんりきは、自分が筋書《すじがき》を書いて役者に
踊らすような気取り。 「がんりき」 竜之助の声が、少しばかりひやりとする。 「....
「人形の話」より 著者:折口信夫
。これをおしらさまをあそばせる、といい、「おしらあそび」という。「あそばす」とは
踊らすことである。この起源は、紀州の熊野の巫女と思われる。それが定住して一派を開....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
幕に、阿波という謎の強国が、ありありと浮かんでくる。 禍根は阿波だ。 公卿を
踊らす者は阿波だ。無禄の兵学者を
踊らすものは公卿だ。不平な浪人を
踊らすものは兵学....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
時頃からです。支那人のボーイが各卓子の上にビールや洋酒を運ぶ間に、熱狂的な、胸を
踊らす音楽が始まり、男女の恋心をそそりたて、悩みに火をつけるのです。世界の町々に....