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「踊手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

踊手の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
の上から真横になって、くるくるトトトン、褄がばッと乱れて、白い脛、いや、祇園での踊手だと聞く、舞で鍛えた身は軽い、さそくの躾みで前褄を踏みぐくめた雪なす爪先が、....
南地心中」より 著者:泉鏡花
つ舞台で、芸較べを遣った事があります。その時、南から舞で出ました。もっとも評判な踊手なんですが、それでも他場所の姉さんに、ひけを取るまい。……その頃北に一人、向....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
遣る。 誰だ誰だと問い合って、押しつ押されつ、駆け寄って来る。 胡弓の音が息む。踊手が足を止める。 お通になる所に人墻を造って、 皆がばらばらと帽子を脱ぐ。 も....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
誂え向きの随分骨の折れる難曲に対して、先頭の組を勤めようと云うのだ。二十三四組の踊手が後に続いた。いずれも隅には置けない手合ばかりだ。踊ろうとばかりしていて、歩....
雑記帳より(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
全く感嘆に値いするものである。 土佐の田舎に「花取り」と称する踊がある。大勢の踊手が密集した方陣形に整列して白刃を舞わし、音楽に合せて白刃と紙の采配とを打合わ....
鬼涙村」より 著者:牧野信一
とばかりに雲のような見物の群が合の手を合唱する大乱痴気に浮されて、われもわれもと踊手の数を増すばかりで、終《つ》いには円陣までもが身動きもならぬほどに立込み、大....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ていることを、有力に示す傾向をもつものである。これらの法律は、公《おおや》けの舞踊手や歌手の妻、またはその妻の姦淫によって生活するが如き下等な男の妻に関するもの....
一九二九年一月――二月」より 著者:宮本百合子
問題として。 ターニャ・イワノヴナはレーニングラードのマリンスキー劇場の第一舞踊手と結婚した。美男の良人につかまって数番の初等トウダンスと両脚を床の上で一直線....
ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
捧げられているソヴェト大衆の団結した努力、意志は、大詰の舞台では表現されず花形舞踊手一人の手でふりまわすヴェールの幅だけに萎縮されてしまった。 現代のソヴェト....
茶色っぽい町」より 著者:宮本百合子
音。原始的な何ものかが在ったに違いない。(この間来ていたデニショウン舞踊団の男の踊手が、そう云えば、かなりしばしばこの肉体を搏つ、野生な、激情的な音を織込んで利....
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
なって踊る。覆面をして踊りに来て、立って見ているものもある。見ていて、気に入った踊手のいる処へ、いつでも割り込むことが出来るのである。 僕は踊を見ているうちに....