»
踊躍
「踊躍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
踊躍の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
のように、色の真黒な子供が、手がわりに銃を受取ると斉しく、むくむく、もこもこと、
踊躍して降りたのを思うと、一具の銃は、一行の名誉と、衿飾の、旗表であったらしい。....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
持つ、ありたけの音を、最高度でやッつけたまえ。」 と記者が云った。 運転手は
踊躍した。もの凄まじい爆音を立てると、さすがに驚いたように草が騒いだ。たちまち道....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
る歌念仏、踊念仏を始めたと伝えられている。極楽往生の安心を得たならば、自然に歓喜
踊躍の情が湧き出づる訳ではあるが、つまりは普通に落伍者の流れて行く道の一つなる遊....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
別世界、まるで浮世のなまぐさい土地とは懸絶れた清浄の地であったまま独り歓び喜んで
踊躍したが、渉ろうとしても渉り得ない二人の児童が羨ましがって喚び叫ぶを可憐に思い....
「法然行伝」より 著者:中里介山
た真の心で念仏を申すことが大切だ」 と教えられた。天野四郎の教阿弥陀仏は、歓喜
踊躍し、法然の前に合掌礼拝して罷《まか》りかえったが、その翌日法蓮房信空の処へ行....
「語られざる哲学」より 著者:三木清
ったが、私はそこにおいてかつて感じたことのない全人格的な満足を見出すことができて
踊躍《ようやく》歓喜した。もしこれが哲学であるならば、そしてこれが本当の哲学であ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に飯を供し、おわって舎利弗呪願していわく、今日良時好報を得、財利楽事一切集まる。
踊躍歓喜心悦楽し、信心踊発して十力を念ず、願わくば今日の後常に然らん事をと。長者....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
法悦を感じさせられる。恐らくこの画家は人体の美しさのうちに永遠なるいのちの微妙な
踊躍を感じていたのであろう。そうしてその感じが肉体の霊光としてここに表現せられて....