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「踏入る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

踏入るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
血の文字」より 著者:黒岩涙香
にて余等二人を卸したり、日頃ならば警察の庭と聞くのみも先ず身震する方にして仲々足踏入る心は出ねど今は勇み進みて目科の後に従い入るのみかは常に爪弾せし探偵|吏の、....
書斎を中心にした家」より 著者:宮本百合子
た木組みの書棚。壁は暗緑色の壁紙、天井壁の上部は純白、入口は小さくし、一歩其中に踏入ると、静かな光線や、落付いた家具の感じが、すっかり心を鎮め、大きく広い机の上....
環礁」より 著者:中島敦
しながら私は立上る。ほろ苦いものがしばらくの間心の隅に残っている。 湿った渚に踏入ると、無数のやどかりども、青と赤の玩具のような小蟹どもが一斉に逃げ出す。五寸....