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「踏絵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

踏絵の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白くれない」より 著者:夢野久作
支丹の御検分ことのほか厳しくなり、丸山の妓楼の花魁衆にまで御奉行、水尾様御工夫の踏絵の御調べあるべしとなり。当日の模様、物珍らしきまゝに、われも竹矢来の外の群集....
旅愁」より 著者:横光利一
「でも、あのときは無理だわ。あなたの仰言り方があんまり突然で、何んだかあたし、踏絵を命ぜられたみたいに思えたんですもの。」 「踏絵か、なるほどね。」と矢代は云....
長崎の印象」より 著者:宮本百合子
子箱に、シーボルト着用の金モウル附礼服が一着飾ってある。小さい陶器のマリア観音、踏絵、こんたすの類もある。ミッション・プレス、その他切支丹関係の書類は、歴史的に....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
と、陛下はちょっと驚いた様子でした。それから、こう言われました。 「オランダ人で踏絵をしたがらないのは、その方がはじめてなのだ。してみると、その方はほんとうにオ....
二合五勺に関する愛国的考察」より 著者:坂口安吾
きりと減り、たちまちにして切支丹は亡びてしまったという。もっとも転向のふりをして踏絵をふみ、家にかえってマリヤ観音にお詫びをするという潜伏信徒は、明治にいたるま....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
庄屋の屋敷跡だそうですね。この庄屋は浦上切支丹の召捕や吟味には先に立って手伝い、踏絵をやらせ、流罪を申渡したりしたのもこの丘の上の庄屋の屋敷でやったことだそうで....
柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
あり、彼女の生活の豪華であったことが、知らぬものもないというほどであり、和歌集『踏絵《ふみえ》』を出してから、その物語りめく美姫《びき》の情炎に、世人は魅せられ....
魔都」より 著者:久生十蘭
木元吉という有名な好事家的遊蕩児で、それをしっかりと足で踏んまえているのは、川俣踏絵という当時売出しのアメリカ帰りの舞踊家。人造ダイヤの留金のついた銀色の踊り靴....