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踏込み
「踏込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
踏込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
様でもふッ/\と吹っかける中を跣足《はだし》で駈出して、交遊庵という一角の隠家へ
踏込みまするというお隅|仇打《あだうち》のお話を次回に。
七十....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
と云いながら、陶器師はまたも眼をとじたが、 「貴殿は父母をお尋ねになり魔界へ
踏込み行かれようとなさる。それに反してこの拙者は、求めるものを求めかね、物に狂い....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ます」 大「其の代り少し頼みがある、手前小梅のお中屋敷へ忍び込んで、お居間|近く
踏込み……いや是は手前にア出来ん、夜詰の者も多いが、何かに付けて邪魔になる奴は、....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
二月二十一日に生れた。脩がこの年から俳句を作ることを始めた。「皮足袋の四十に足を
踏込みぬ」の句がある。二十七年には脩の次男|行晴が四月十三日に三歳にして歿した。....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
踉く足を踏みしめて、一|刀のやれ柄に手を掛けて此方を振り向く処を、若侍は得たりと
踏込みざま、えイと一声肩先を深くプッツリと切込む、斬られて孝藏はアッと叫び片膝を....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
、武士たる者が女房を他人に取られて刀の手前此の儘では済まされぬから、両人の居処へ
踏込み一刀に切って捨て、生首を引提げて御両親様へ家事不取締の申訳をいたすから案内....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
せんから、自由にそっと障子を開けて、濡れた足で窓から忍び込み、長四畳の入側の処へ
踏込みまして、二重に締って居りました唐紙を細目に開けて、覗いて見ますと、行灯の火....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ないもあったものではない、大戸をあけて、ここへ入り込んで、両足を炉縁《ろぶち》に
踏込みながら、獲物《えもの》の自慢話をはじめるのが例になっている。 「どなたもお....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
た羅のようでもあるし、虹で染めた蜘蛛の巣のようにも見える―― ずかと無遠慮には
踏込み兼ねて、誰か内端に引被いで寝た処を揺起すといった体裁…… 枕許に坐って、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
諸大名から油断無くここへ賄賂を送り、常に音問していたのである。勤番者風情でそこへ
踏込み、大胆にも飲食をも命じたというのであるから、藩の上下は顔色を失った。『どの....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
の溝へ打込んだという話を聞き、義憤むら/\と発して抑え難く、ついに蟠龍軒の道場へ
踏込み、一味加担の奴ばらを打殺し、大伴だけ打漏して、窃かに自宅へ帰ったという処ま....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
の俵の冠せてある水溜りをうまく越しますように」といった。そしてもしそれにうっかり
踏込みでもするとぷりぷり憤ってまた露地口まで戻って来て、そこで足数を考え合せ露地....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
貴様※(その威嚇に驚いた段六尻ごむ。党員等は三人を無視して、今度は五人とも稲田へ
踏込みかける) 仙太 待った! お前さん等、田へ踏ん込んではいけねえ!(その声に....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
様※ (その威嚇に驚いた段六尻ごむ。党員等は三人を無視して、今度は五人とも稲田へ
踏込みかける) 仙太 待った! お前さん等、田へ踏ん込んではいけねえ!(その声に....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ヒラリと身を交わしながら、木剣作りの小脇差を引抜き、原文の持ってる息杖を打払い、
踏込みさまズーンと肩口から乳の下へ斬下げる。斬られて原文は其の儘バタリと斃れる。....