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「踪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

踪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ち夫妻の上に、最後の不幸を齎《もたら》しました。私の妻は、昨日《さくじつ》突然失したぎり、未《いまだ》にどうなったかわかりません。私は危みます。妻は世間の圧迫....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
後《のち》、全然どこへどうしたか、判然しないと言わなければならぬ。 半三郎の失《しっそう》も彼の復活と同じように評判《ひょうばん》になったのは勿論である。し....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
授たちの質疑に答えた後、丁抹《デンマアク》から瑞典《スウエデン》へ行って、ついに跡《そうせき》がわからなくなってしまった。爾来、今日まで彼の消息は、杳《よう》....
或る女」より 著者:有島武郎
これだけで充分だった。二人《ふたり》が一緒になってから二か月目に、葉子は突然|失《しっそう》して、父の親友で、いわゆる物事のよくわかる高山《たかやま》という医....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
今も尚みなさんは多少の記憶を持っていられないだろうか。あの「ラジウム入り患者の失事件」というのが、新聞に報道されたのは、もう今から五年あまり昔のことだった。 ....
海底大陸」より 著者:海野十三
サケ料理をたべそこなった三千夫少年はどうなったか。 大西洋において、奇怪なる失をした海の豪華船クイーン・メリー号の行方については、ありとあらゆる捜査がこころ....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
くるのであろうか――と、課長は背のびをしながら、両手を頭の後に組んだ。 失《しっそう》の博士 いつもなら、そういう面会人は必ず応接室へ入れるのが例にな....
怪星ガン」より 著者:海野十三
たから、ギンネコ号の艇長にたいし無電をもってていちょうなあいさつを送ったうえ、失した『宇宙の女王』号のことについていろいろと貴艇の知っておられるところをおうか....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
拐事件が知れ亘り、騒ぎが拡大して行ったのである。 「美貌花をあざむく繭子夫人の失後、ここに第三日を迎えた。しかし依然としてその手懸りはない。夫人の生命は今や絶....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
が、これを引いたんだろうね」 そういって、仏天青は、例の日本将校フクシ大尉の失に関するパリ電信の記事を見せた。 アンは、その記事を読んで、仏の顔を見たが、....
火星兵団」より 著者:海野十三
長と私と二人きりで……」 「そうだ」 と、課長はうなずき、 「それから博士の失のことは、当分世間へは秘密にしておくのだ」 蟻田老博士の行方不明になった....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
飛行島を、長谷部大尉は胸もはりさける思いで、じっと見送った。 川上機関大尉の失事件は、こうして、未解決のまま、よくない帳簿の上に永く記録せられることになった....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
て睡っているだろうか?) などと、しきりにミチミのことが思い出された。お千|失の夜に、お千のことよりもミチミのことが想いだされるのはどうしたことであろう。そ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
た。先生はつい一日二日前に四半年分の給料を受けとったのだが、有り金はのこらず、失のときに身につけていたにちがいなかった。 このふしぎな事件は、次の日曜日、教....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
いなくなってしまった」と、見えなくなった顛末を語って吻と嘆息を吐いた。「まるきり跡が解らんのかい?」と重ねて訊くと、それ以来毎日役所から帰ると処々方々を捜しに....