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蹈鞴
「蹈鞴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蹈鞴の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
て、再び柄をもて渠の脾腹《ひばら》を吃《くら》わしぬ。 「偸児! 人殺し!」と地
蹈鞴《じだたら》を踏みて、内儀はなお暴《あら》らかに、なおけたたましく、 「人殺....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
の木戸を石※でこつこつやったり、柱を釘で疵をつけたり、階子を担いで駆出すやら、地
蹈鞴を蹈んで唱歌を唄うやら、物真似は真先に覚えて来る、喧嘩の対手は泣かせて帰る。....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
る職人ではあるが、昔はそんな分業はなく、同じ仲間で自ら炭をも焼き、その炭で砂鉄を
蹈鞴にかけて地金をも作ったものであったに相違ない。そしてその守り神を金屋子さんと....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
い、毛勝の東南面に懸っているものは殊に壮大である。力の籠った谷風が一陣また一陣、
蹈鞴のように狭い峡間を吹き上げて来る、其度毎に烟のような雲がムーッと舞い※る後か....