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「蹴上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蹴上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
ト。タンバリンはブリキのバネ仕掛の汽船のように震える。 アダムの父は後脚を空へ蹴上げる馬の背に威張っていた。いま、彼はミリタリズムの型に熱中している。 「猿!....
魔都」より 著者:久生十蘭
!」 といって立上ると、服の泥も払わずに日比谷公園を飛び出し、踵でぼんのくぼを蹴上げるようにして田村町一丁目の方へ走って行った。 まじかの時計台が十一時をう....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
ませぬが、此奴《こいつ》はなかなか使えそうで。――」 「起こしてみろ」 蒲団を蹴上げると、すっかり職人風に作った守人が寝ている。が、安がいるから何にもならない....
グーセフ」より 著者:神西清
なんで抑えることが要るものか。身を切るような寒風に、顔を打たせ手を咬ませろ。蹄が蹴上げる雪の塊りを、胸といわず帽子といわず、襟から頸の根っこまで浴びるがいい。橇....