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蹴出す
「蹴出す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蹴出すの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
でうたって、部屋じゅう歩きまわったあげく膝をまげた脚をピンピン左右かわりばんこに
蹴出すコーカサス踊の真似などをした。
「なぜ、お前さんはそう騒々しいのかい」
と....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
もを、綯交ぜに、三筋の処を走らせ、あの踊りの足許へ、茄子畑から、にょっにょっと、
蹴出す白脛へ搦ましょう。」この時の白髪は動いた。 「爺い。」 「はあ。」と烏帽子....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
二人が、莞爾。 お京の方が先んじて、ギイと押すと、木戸が向うへ、一歩先陣、
蹴出す緋鹿子、揺の糸が、弱腰をしめて雪を開いた。 「おお、まあ、天晴れ。」 「と....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
呼びですよ」 「はあい」といって立ち上がり、しとしと梯子段を下ったが、パラパラと
蹴出す緋の長襦袢が雪のような脛にからみ付く。 三津五郎の所から帰ったばかり、団....
「一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
クラムからスリークォーター・パスになって、それを、私がカットして好|蹴をタッチに
蹴出す。一挙これじゃ、三十|碼挽回ね」 「分りませんね。何です、それは」 「分ら....