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蹴立てる
「蹴立てる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蹴立てるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
った川にじゃぶんととびこんだ。汀《みぎわ》には柳のわくら葉がうちよせられていた。
蹴立てるようにして急いだ。
両岸がだんだん低くなるにつれて水量が増して来た。も....
「一太と母」より 著者:宮本百合子
」 そんな問答をしているうちに、一太は残りの納豆も買って貰った。一太は砂埃りを
蹴立てるような元気でまた電車に乗り、家に帰った。一太は空っぽの竹籠を横腹へ押しつ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は何も言わぬ、お前もこれから父の世話にならぬ覚悟でいなさい」 と言い捨てて、座を
蹴立てるようにして立去りました。 お銀様は父の立去る後ろ影を、凄《すご》い面《....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
。――浮世はなれた感じにぼんやり浮いているそれらのなかを縫っていそがしく白い波を
蹴立てる蒸汽。――それは、田代の、いまのようにまだ役者にならない時分、聖天町の油....