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身の毛がよだつ
「身の毛がよだつ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
身の毛がよだつの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
人の胤《たね》だね」
尼「左様」
新「そうか」
と口ではいえど慄《ぞっ》と
身の毛がよだつ程恐ろしく思いましたは、八年|前《ぜん》門番の勘藏が死際《いまわ》....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
女もやはり玉藻の化身《けしん》に相違あるまい」 そう気がつくと、千枝太郎は急に
身の毛がよだつほどに怖ろしくなった。彼は屋敷に召し使われている女子《おなご》から....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
さるが、このとおり伝六の話にはむだがねえんだ。ちゃんと筋が通って、ひと口飲んだら
身の毛がよだつというこくのある話をするんですよ。くやしかったら、とっくりあごをな....
「顔の美について」より 著者:伊丹万作
るがその声はインテリの声ではない。 私はあの顔からあの声が出るのを聞くと思わず
身の毛がよだつ思いがする。 思うにこの人の過去はよほど根づよい不幸に蝕まれてい....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
逢いに来るのがこれに相違ねえ、それじゃア二晩来たのは幽霊だッたかと思うと、ぞっと
身の毛がよだつ程怖くなった」 みね「あゝ、いやだよ、おふざけでないよ」 伴「今夜....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
前たちを、にらんでいるのだ」 このしわがれたこえをきいていると、団長も房枝も、
身の毛がよだつようにも感じるし、また曲馬団の前途を思って、なさけなさに、涙がこみ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
たらしいようでもある、心細い限りである。だから今洋行中の手紙などをみると恥しくて
身の毛がよだつ思いがする。 そのくせ私はいったん旅に出たその日から私は私自身の....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
い子供の断末魔の悲鳴であろう。地獄の責苦をうけているのであろうか。きく者はゾッと
身の毛がよだつものすごさ。雷象がアッと気を失いかけると、 「ウォ、ウォッ」ととび....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
」 全くこれは大事である。命にもかかわる大事である。それを思うと、お菊もお仙も
身の毛がよだつ程に怖ろしかった。二人はふるえる手先にその皿をうけ取って、座敷へい....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
、必殺の気魄がこもり、その一撃のきまるところ、結果は歴々として、あまりの怖しさに
身の毛がよだつようであった。 アネサの必殺の気魄に応じて、静々と現れたミコサマ....
「屋根裏の犯人」より 著者:坂口安吾
て、法力によって七日のうちに出してみせますと云うのだから、その祈りはすさまじく、
身の毛がよだつようです。 身をふるわせて珠数もみくだき、はては錫杖を突きたてて....
「かもじの美術家」より 著者:神西清
れながすよ こんな小っぽけな歌の文句も、ひとり胸の中でつぶやいてみると、思わず
身の毛がよだつのでした。 なかにはまた、ほんとの熊と一つ鎖につながれている連中....
「ながうた勧進帳」より 著者:酒井嘉七
しが、どうしてあの娘を殺す……ええ、とんでもない、そうしたことを考えるだけでも、
身の毛がよだつ様でございます」 「お稽古の順序は、呉服屋の健さん、光子さん、その....
「蟹満寺縁起」より 著者:岡本綺堂
、飛んでもない災難が降ってわいて、大事の娘を蛇に取られる。かんがえてもぞっとして
身の毛がよだつような。もし、なんとかして娘を助ける工夫は……。ああ、わたしはもう....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
れは驚きやしたねえどうも、ソノ寅の野郎をポカリと斬ったのも其の侍だが、侍と聞くと
身の毛がよだつようだ、フーン成程」 仙「己も番頭さんを助けて何うしたら好かろうと....