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「身の長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

身の長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
とすると、階段の下に忙がわしい靴の音がきこえた。 今ここへ駈け込んで来た人は、身の長《たけ》およそ七尺もあろうかと思われる赭《あか》ら顔の大男で、黄牛《あめう....
運命」より 著者:幸田露伴
将の中に於て年最も少しと雖も、善戦有功、もとより人の敬服するところとなれるもの、身の長八尺、年三十五、雄毅開豁、孝友|敦厚の人たり。慨然として席を立ち、剣を按じ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
波仏、人寿百歳の時釈迦牟尼仏が出て今の仏法を説いた。それより段々減じて人寿十歳、身の長《たけ》一尺、女人生まれて五月にして嫁す。人気至って悪く悪行する者は人に敬....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
うん、それじゃ窩人部落か?」 「天狗の宮の内陣にな。……そこに大きな木像がある。身の長二丈で鎗を持っている。……宗介天狗の木像よ。……つまり彼奴らの守り本尊だ」....
日本の秋色」より 著者:宮本百合子
らかというと片苦しげに想像される客間での会話で、この麗わしき天然の日本では、彼自身の長篇小説が数年前朝日新聞へ続載不可能となったことがあった、それについて芸術家....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、その白鞘《しらさや》の刀に手をかけて鄭重《ていちょう》に抜いて見ました。 刀身の長さは二尺四寸。神尾主膳がそれを抜いてつくづくと見ると、例の平野老人は眼鏡の....
源氏物語」より 著者:紫式部
弁は中の君の移る二条の院へ従って行こうとも思わず、さまざまのことに出あって自身の長生きするのを恨めしい気がするし、人が見ても無気味な老女と思うであろうから、....
孔乙己」より 著者:井上紅梅
を覚えている。 孔乙己は立飲みの方でありながら長衫を著た唯一の人であった。彼は身の長けがはなはだ高く、顔色が青白く、皺の間にいつも傷痕が交っていて胡麻塩鬚が蓬....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
ぼんのう》なる性は愛児と分れ住む事のつらければ、折しも妾の再び懐胎せるを幸い、病身の長男哲郎を連れ帰りて、母に代りて介抱せん、一時の悲痛苦悶はさることながら、自....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
の発展を得ることが出来るのであります。 我々個人商店はその専門の立場において自身の長所を発揮し、仕入の事においても、各は、各自の連絡共同の方法をとり、世界のあ....
石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
に特に暑い。そしてこの南向の新しい大きな石塀は、向いの空地からの反射熱や、石塀自身の長さ高さその他の細かい条件の綜合によって、ひどく熱せられ、この石塀に沿って空....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
いついてすぐ囲繞した。六人が橋を渡って行く、河風が吹き上げて来たからでもあろう、身の長の高い儒者ふうの老人の、編笠を洩れた長髪が、二、三度斜めになびいたが、それ....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
。左袖に花をつけたおそ桜二、三本。棚の前、門の両側にズラリと突立てられて並んだ抜身の長槍がキラキラ輝いている。右側に急造の石の竈にかけられて湯気を立てている大釜....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
。左袖に花をつけたおそ桜二、三本。柵の前、門の両側にズラリと突立てられて並んだ抜身の長槍がキラキラ輝いている。右側に急造の石の竈にかけられて湯気を立てている大釜....
古事記」より 著者:太安万侶
前たちは幾日にお送り申し上げて御返事するか」と尋ねました。そこでそれぞれに自分の身の長さのままに日數を限つて申す中に、一丈の鰐《わに》が「わたくしが一日にお送り....