身も蓋もない[語句情報] » 身も蓋もない

「身も蓋もない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

身も蓋もないの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丹下左膳」より 著者:林不忘
、相手が家老ですから、 「中がからっぽで、おまけに蓋がなければ、これこそほんとに身も蓋もない――あいすみません」 差し出す丸い蓋を、主水は待ちきれぬようにひっ....
堕落論」より 著者:坂口安吾
ければならぬのか。これは私には分らない。私は二十の美女を好む。 死んでしまえば身も蓋もないというが、果してどういうものであろうか。敗戦して、結局気の毒なのは戦....
青春論」より 著者:坂口安吾
ん白刃を抜合う以上、相手を倒さねば、必ずこちらが殺されてしまう。死んでしまっては身も蓋もないから、是が非でも勝たねばならぬ道理だ。一か八かということが常に武士の....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
世へ戻ってきて、理性的工作に訴える以外に手はないし、そうしなければ生きて行く身の身も蓋もない話である。 遊びせむとや生れけむ 戯れせむとや生れけむ ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
郎|氏《うじ》とやらが苦労する。それを……、それを、あなたが死んじまったんじゃア身も蓋もない。五百石とって、つき袖でそっくりかえって歩くばかりが、この世の幸福《....
夜の構図」より 著者:織田作之助
。然し、簡単に要約出来ないという点に小説の面白さがあるんじゃないかな」 冴子は身も蓋もない様な信吉の返辞に、いちいちうなずいていたが、予定の質問は止めなかった....