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身体の自由
「身体の自由〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
身体の自由の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
倒れて了《しま》った。 水戸は、彼等が怪物たちが放出する光線か何ものかのため、
身体の自由を失ったのであろうと察した。ああ、いつの間にか恐るべき争闘がこの深海底....
「赤外線男」より 著者:海野十三
抱きすくめられてしまいました。それでいて身の周りには何の異変もないのです。しかし
身体の自由は失われて、恐ろしい力がヒシヒシと加わり、骨が折れそうになるので、思わ....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
。果して私は逮捕せられてしまった。それでいいのだった。 なぜなれば、即日から、
身体の自由を失ったと云うことは、即日から、私は警察の保護をうけたことになるのだ。....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
。そしてハイロに手つだってもらって、ヘリコプターにしばりつけていたバンドを解き、
身体の自由をとりもどし、はじめて吊り橋の上に立った。三根夫は、うっかり下を見た。....
「三年たった今日」より 著者:宮本百合子
的人権の確立についての土台石はこの期間におかれた。言論・出版・集会の自由、良心と
身体の自由。治安維持法が廃止され、憲兵・特高制度が廃止されたということは、直接治....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
かい」 「いや、一緒に来るはずだよ。ほらほら、いま滑走をやっているよ」 丁坊は
身体の自由がきかないから、外が見えない。 「もう一つの空魔艦は、なんという名前な....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ョア文芸に於ける代表的な而も好一対な文芸評論家だと思ったからであり、森山啓は今日
身体の自由なマルクス主義的文芸評論家の随一だと思ったからである。無論日に日に節度....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に来た奴と、助け出されて行くがんりきは窓から逃げて行きました。窓を上手に切って、
身体の自由になるようにして、細引で縄梯子《なわばしご》がかけてあったのを上手に脱....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だい、そりゃ……」 「済まねえ――」 呂律《ろれつ》が廻らないだけならいいが、
身体の自由が全く利《き》いていないのです。飲み過ぎて
身体の自由の利かないことは、....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
く緩漫《かんまん》冗長なるに驚きぬ。俳優は皆奇異なる鬘《かつら》と衣裳とのために
身体の自由を失ひたるものの如く、台詞《せりふ》の音声は晦渋《かいじゅう》にして変....