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「身元保証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

身元保証の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
ばならなかった。今迄《いままで》はたった一人の労働者を雇うのにも厳重な調査をし、身元保証人をきめた上でなければ駄目だった。が、戦争が始まってからは、それをやって....
少女地獄」より 著者:夢野久作
……申し上げられません。仕事はトテモ面白かったんですけど……」 「ふうむ。貴女の身元保証人は……」 「あの。下谷《したや》で髪結いをしている伯母さんに頼んでおり....
」より 著者:島崎藤村
瀬というが正太の通う仲買店であった。その店に縁故の深い人の世話で、叔父の三吉にも身元保証の判を捺かせ、当分は見習かたがた外廻りの方をやっていた。正太に比べると、....
」より 著者:徳田秋声
東京近在から来ている根岸の召使いを、お増も一、二度見かけたことがあった。女の身元保証人になっている、女の伯父だという男から持ち込まれた難題に、お爺さんも妾の....
宝石の序曲」より 著者:松本泰
と、三人が認定した。 死体は『ナイル・カフェ』に引き取ることになった。波瑠子の身元保証人が実在の人物でなかったことが分かったからである。 刑事は波瑠子の置き....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
究物理化学初歩程度の知識要十七八乃至二十四五歳迄の男子月給二〇住込通勤随意履歴書身元保証不要毎日後五時本人来談に限る柏木一五一二狭山 これは一昨年の秋、私が妻....
学位について」より 著者:寺田寅彦
も捜せばいくらでも居るであろう。本来博士号は一つことを数年根気よく勉強したという身元保証書の一行である。人殺しをしようが詐偽をしようがそんなことは最初から誰も引....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
返事を出して曰く、――御申込みにより、貴殿を川那子商会支店長に任命する。ついては身元保証金として、金六百円を納められたい。――活版刷りの美麗な辞令だった。 そ....