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身固め
「身固め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
身固めの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「月世界探険記」より 著者:海野十三
陸用意!」 「着陸用意よろし」 猿田飛行士は叫んだ。彼はすっかり隙間のないほど
身固めし、腰にはピストルの革袋を、肩から斜めに、大きな鶴嘴を、そしてズックの雑袋....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た者の種類とは違って、いずれも、れっきとした武士姿である。それも、それぞれ充分に
身固めをして、しかも、いずれも白刃を抜いて手にかざしたり、取落したりしたまま、右....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
すれば?
駈けつけた敵の助勢であろうか、それにしても、このものものしい火事場の
身固めと、なんとなく迫ってくる威圧、倨傲《きょごう》の感とは、なんとしたことだ…....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
の侍がまいりました。確かにそれと思いましたが、顔は少しも見えませぬ。文治は扨はと
身固めをして、件の侍の近寄るを待って居ります後から、立花屋の忰が予ての約束に従い....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
がら肝のすわった男で、鉄兜から黒巻脚絆のきりりとしまった脚の先まで隙もない厳重な
身固め、これまで何回となく血の中から負傷者を担ぎだした体験は、よく級友の輿望をあ....
「三国志」より 著者:吉川英治
思い、この上多くの犠牲を出さんよりは、義兄たるわが手に召捕りくれんものと、かくは
身固め致して、官へ願い出で、宙を馳せてこれへ駆けつけてきたわけでござる――。張飛....