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身後
「身後〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
身後の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
労働者の立場に立っているとは僕には思われない(僕に思われないばかりでなく、堺氏自
身後者にあるものではないと僕に言明した)。今度は「運動に参加する」という言葉だ。....
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
来なかったのである。 彼は半生の間、ただ一心にそのことばかりを考えていたので、
身後《しんご》の計をさえしていなかった。配偶のきさ女との間には、一人の子供さえ無....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
南下の事」に述べた通り、孔子など未来生の事を一向度外に置いたようだが、古支那にも
身後の境遇に関し全く何たる信念なかったでない一証は、周末戦国の時宋王が屈原《くつ....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
我(2) 自分の身のまわりのことを今更繰返して述べたてるのも嫌な事だがこの生前
身後は、まあ我輩の自叙伝のようなものだから、くだらないものであっても記して置いた....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
ぶと共に、覚兵衛は烈しい体あたりをくれ、くれると同時に引く水のように、サーッと自
身後へ引き、すぐに飜然と横へ飛んだ。 主税は体あたりと後へ下ったが、踏み止まろ....
「序に代えて人生観上の自然主義を論ず」より 著者:島村抱月
係で自分と他者と転倒しているくらいの場合に、いわば病的に自分が死ぬる。または極局
身後の不名誉の苦痛というようなものを想像して自分が死ぬることもある。所詮同情の底....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ず咀う。
わが官能の小窓に迫る
現象の幻華を咀う。
わが夢の世に来て欺く
名聞や
身後の誉の迷を咀う。
妻となり子となり奴婢となり鋤鍬となり、
占有と称して人に媚....