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身心
「身心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
身心の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
しと握って、 「無礼だ。黙れ、小僧。」 「何だ、小父さん。」 と云った。英臣は
身心ともに燃ゆるがごとき中にも、思わず掉下す得物を留めると、主税は正面へ顔を出し....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
親密の交わりができるのに男女となるとそうはゆかない。実につまらない世の中だ。わが
身心をわが思いに任せられないとは、人間というものは考えて見るとばかげきったものだ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
島侵入を報ず。けさは昨日よりやや落着いて、冷水摩擦を始めていたら空襲警報となる。
身心をすがすがしくして、神棚を仰いで祈念す。徹郎君を始め、富藤順大尉、武田光雄大....
「伯林の落葉」より 著者:岡本かの子
の境区の何処かに彼の一寸ものに触れれば吼え出し相な頭の熱塊を溶解してしばらく彼の
身心の負担を軽くして呉れる慰安の場所もあるように思えた。 下駄の歯の根に血を持....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
過去は既に破り棄てられた。献身者は全く新たな目標を向うに見つけて未知の途に上る。
身心を挙げてすべてに当るより外はない。肉身といえばか弱い。心といっても掌に握り得....
「寡婦」より 著者:秋田滋
かい女の猟人たちの羅紗服には雨が透っていた。彼らはこうして、毎日夕がたになると、
身心ともに疲れはてて館へ帰って来るのだった。 晩餐をすますと、彼らは、広間に集....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
一点を狙って大ハンマーを繰返し繰返し振り下す青服の壮漢の、焦らず弛まぬ純誠純一な
身心の活動美も、又ソックリそのまま能のソレに当てはめられはしまいか。 見たまえ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
、墨色、九星、方位、卜筮、祈祷、察心、催眠、その他諸幻術 第三種、すなわち自己の
身心上に発するもの 夢、夜行、神感、神知、偶合、俗説、再生、妄想、癲狂、その他諸....
「妖怪研究」より 著者:井上円了
た、内界より生ずるものに二種ありて、他人の媒介を経てことさらに行うものと、自己の
身心の上に自然に発するものの別あり。ゆえに、余は妖怪の種類を分かちて、左の三種と....
「迷信解」より 著者:井上円了
幼少のときより聞き込んでおるものが精神の異状を起こすときは、その記憶が内に動きて
身心を支配するようになり、すべての挙動が犬神を現ずるに至る道理である。狐憑きにか....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
た、内界より生ずるものに二種ありて、他人の媒介を経てことさらに行うものと、自己の
身心の上に自然に発するものの別あり。ゆえに余は、妖怪の種類を分かちて、左の三種と....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
。さあらずば、天にあって、陛下の神の教会のための下僕たるべく候。故をもって、おん
身心づくしのシャコに多謝、かくのごとくに候」 すべてが終わったとき、エリザベス....
「西航日録」より 著者:井上円了
絶境に入り、ついに入蔵の目的を達するを得。再び白馬にむちうちて雪嶺を越え、ここに
身心を全うしてカルカッタに安着せられたるは、仏教のため、および国家のために、大い....
「児童の解放擁護」より 著者:小川未明
実に、児童等をして、交通危害に関する恐怖より、一時なりとも解放することは、彼等の
身心の発達上に及ぼす影響こそ真に大でなければならぬ。 今から、二十年ばかり前ま....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
禅の開祖道元禅師が支那の天童山に修業しておられたとき、師僧の如浄禅師が、「参禅は
身心脱落なり」(禅の修業の目的は精神肉体の捉われから解き放たれることだとの意)と....