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身拵え
「身拵え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
身拵えの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
が宿元へ。 「敵が判ったから今討取るつもり」 後の事色々と頼んで使を出してから
身拵え。用意の短刀を懐に、歌浦を呼んで立たせてから斬りつけたのである。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はよく御存じなのだが、どうもちょうど、御金蔵へ盗賊が入った晩、兵馬さんがちゃんと
身拵えをしていたのだから、どうしても、ほんものの盗賊が出て来るまでは、兵馬さんは....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もうキリリとした道中姿になっていて、四通八達、どちらへでも飛べるように、ちゃんと
身拵えが出来て来ている。 がんりきが、カンテラを提げて、宜しく河原の中に立って....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いものには。 さて、きのうの午前八時からけさ八時迄の訓練は、珍しく国もすっかり
身拵えをして気を揃えました。太郎や赤坊がいるからさわぎよ。二十四日にやってみて壕....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
騒動が起こったようじゃ。……ともかくも身仕度してこの部屋へ!」 間もなく厳重に
身拵えした、東馬と源女とが入って来た。 その間に多四郎も
身拵えし、三人様子をう....
「鼠」より 著者:岡本綺堂
受けて、余人を責めようとはしなかった。 それから二日目の夜の更けた頃に、お元は
身拵えをして七兵衛夫婦の寝間へ忍び寄ると、それを待っていた七兵衛は路用として十両....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
と云い草鞋の穿き振りと云い、余程旅で苦労なすったお方でなくッちゃア然う云うような
身拵えの出来るわけのものじゃアないが、余程遠くを歩いたお方でしょう」 小「はい、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
った今、家へ逃げ帰って来たお甲は、帰るとすぐ、有合う金や持物を身につけ、旅へ走る
身拵えに慌ただしかったが、ふと、門に立った権之助の影に、 「畜生」 と、家の中....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
だ樹木がそのまま残っている、松の樹の根方には菅編笠を被った若い女が、きりりとした
身拵えで立っていた。故意とだろう、古風な装いをして、紫|被布なんか着て、短かく端....