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「身柄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

身柄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
痴には違いないがお前にでも聞いてもらわにゃお父さんは愚痴をこぼすせきもないような身柄になったよ、いやどうも……それに、これもお前だけに聞いてもらうことだが、じつ....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
あった刑事連もひとしく同意見を陳べるに到った。 だが、何にせよ、その樫田武平の身柄を捜査してみなければ、或は現場不在証明などの懸念もあるので、色めき立った刑事....
ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
来に、ぶっ倒しちまったんです。そこで上野署へ一晩留置ということになったんですが、身柄は今朝五時半釈放されました」 「そうか、こいつは又、素晴らしい現場不在証明だ....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
うけたことになるのだ。 常習万引の罪状はきわめて明白だった。予審が済むと、私の身柄は直ちに近郊の刑務所に移された。やがて判決|言渡があった。 「被告ヲ懲役五年....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
金属商から強奪させた。仙太が逃げ帰ってくると、煉瓦大の其の金塊は巻き上げ、仙太の身柄は身内の外に隠した。しかし仙太がいずれその内に喋るのを恐れたカンカン寅は、残....
蠅男」より 著者:海野十三
名をしたのだった。第二の犠牲者は玉屋総一郎、第三の犠牲者は塩田元検事と、ちゃんと身柄が判明しているのに、ああそれなのに奇人館に発見された焼屍体の身許が今日もなお....
カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
君らしい女の姿を、惨ましそうに覗き込んでいた。喬介は直ちに屍体に近付くと、遺族に身柄を打明けて、原田喜三郎の検屍を始めた。地味な労働服を着た被害者の屍体は、長い....
怪星ガン」より 著者:海野十三
。『宇宙の女王』号を助けにゆく救援隊のじゃまするなんて、その悪漢はいったいどんな身柄の人物なのであろうか。 いま、司令艇のテレビジョンの映写幕のうえには、ギン....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
よ始まる心霊実験に大関心を示した。 治明博士は、聖者を迎える前に、レザール氏の身柄《みがら》と業績《ぎょうせき》について述べた。これは実は博士のデタラメが交っ....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
たのである。名探偵の打った手は見事に成功したといわねばならない。そして当の夫人の身柄は、既に某所に移されて居り、そこにおいて安全静穏な生活を営んでいる現況だった....
大脳手術」より 著者:海野十三
かった。鳴海が傍でぐうぐうと睡っていたし、家は彼の宅であった。追跡者も、遂に私の身柄を取押えることができなかったのである。一安心だ。 食堂へいって鳴海と共に朝....
星女郎」より 著者:泉鏡花
も、」 と山伏の肩が聳え、 「物事と申すは、よく分別をすべきであります。私ども身柄、鬼神を信ぜぬと云うもいかがですが、軽忽に天窓から怪くして、さる御令嬢を、蟇....
暗号数字」より 著者:海野十三
主人の帆村ではないと応えると、相手は帆村氏を電話口へ出してくれといって、なかなか身柄を明かさない。そこで大辻はその由を帆村に伝えたが、まあこんな風な電話のかかっ....
多神教」より 著者:泉鏡花
人妻か。 禰宜 人妻にしては、艶々と所帯気が一向に見えぬな。また所帯せぬほどの身柄とも見えぬ。妾、てかけ、囲ものか、これ、霊験な神の御前じゃ、明かに申せ。 お....
美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
羽振りのよい松波男爵の御嫡男達也様、やがて立派なお家を御相続遊ばされる輝かしいお身柄。一方は生れながら暗い運命を背負って、荊棘の道を辿らねばならぬ貧しい私生児。....