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「身神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

身神の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一夜」より 著者:夏目漱石
いたずらに指を屈して白頭に到《いた》るものは、いたずらに茫々《ぼうぼう》たる時に身神を限らるるを恨《うら》むに過ぎぬ。日月は欺《あざむ》くとも己れを欺くは智者と....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
えた。 二十八日。例に依って六時入浴。今朝は湯加減が殊によろしいように思われて身神爽快。天気もまたよい。朝飯もすみ、新聞もよみ終って、ふらりと宿を出た。 月....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
附添いおりたる者、又は、屍体の始末をなしたる人間が睡眠後……特に介抱その他に依る身神の疲労又は一種の安心等のために平常よりも深き熟睡に陥りたる場合に於て、その屍....
S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
太陽を見たり、半自覚的な夢中|遊行を起したりする事があるのです。東作自身の翌朝の身神の疲労、倦怠、頭痛、口中や鼻腔の異臭、不快味なぞは皆、こうした推理を裏書きに....
辞典」より 著者:戸坂潤
ある。之こそが神の世界支配ということの唯一の意味である。活きた道徳的秩序がそれ自身神なのである。この同じ思想は、同年フォルベルク(F. K. Forberg)の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
き爽快と、閑雅にひたされる。海は豪宕のうちに無限というものの哀愁を教える。山林は身神を放遊して、人に閑雅を与える。 太古、この松林には夥《おびただ》しい鹿が、....
省察」より 著者:デカルトルネ
ことができる。すなわち、もしそれ自身から出てくるとすれば、前述のことからそれが自身神であることは明かである。なぜならもちろん、それは自分自身によって存在する力を....
取舵」より 著者:泉鏡花
、ここを先途と漕げども、盪せども、ますます暴るる浪の勢に、人の力は限有りて、渠は身神全く疲労して、将に昏倒せんとしたりければ、船は再び危く見えたり。 「取舵!」....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ルコックとバクスターは時計|係となり、ウエップは寒暖計晴雨計の主任となり、一同の身神をなぐさむるためにガーネットは音楽の主任となって、ハーモニカを鳴らすこととな....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
けない。あまりに、焦ってはならぬのだ。 身近の味覚に心を洗い、生命の最後まで、身神共に大いなる余裕を持っていねばならぬであろう。....
平家蟹」より 著者:岡本綺堂
強くふみて、両人に向ってじりじりと詰めよる。与五郎と玉琴は毒酒にあたりし体にて、身神俄かに悩乱す。) 唄※口にはほのおの息をふき、手にはくろがねの矛をふるい、恨....
秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
三 二十八日。例に依って六時入浴。今朝は湯加減が殊によろしいように思われて身神爽快。天気もまた好い。朝飯もすみ、新聞もよみ終って、ふらりと宿を出た。 月....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
国なるはいかん。もし、さらにこれを一個人の上に考うるときは、ヤソ教を信ずる人は終身神の愛護を受け、信ぜざる人は神罰を受くべき理なり。しかるに西洋人中、神を信ずる....
三国志」より 著者:吉川英治
なく、一日数升(升は近代の合)を召上がるに過ぎません」 「ほ。……それでよくあの身神がつづくものだの」 そこでは、さも感服したような態だったが、使者が帰ると、....