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身長
「身長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
身長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
いました。ただ肝腎《かんじん》の家をはじめ、テエブルや椅子《いす》の寸法も河童の
身長に合わせてありますから、子どもの部屋《へや》に入れられたようにそれだけは不便....
「一房の葡萄」より 著者:有島武郎
。その友達は矢張《やはり》西洋人で、しかも僕より二つ位齢《とし》が上でしたから、
身長《せい》は見上げるように大きい子でした。ジムというその子の持っている絵具は舶....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
知ることが出来たのです。作業員の話によると、骨の大きさから推して考えると笛吹川の
身長は五尺以下であったそうで、その一事だけでも五尺六寸もある彼の身体が焼かれたの....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
司令部広間の扉の前を素早く通り、それから後はドンドン駈け出して行った。 中佐の
身長が、その先の階段に跳ねあがった。十段ばかり上ると、そこに巌丈な鉄扉があって、....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
小さまざまのメスが並んでいた。解剖台の上には白蝋のような屍体が横たわっているが、
身長から云ってどうやら少年のものらしい。それを囲んで二人の人物が、熱心に頭と頭と....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
いのは、安宅真一という青年のことだった。その青年は、背が極く低くて子供ぽかった。
身長五尺四寸に肥満性という女の妾と較べると、まるで十年も違う弟のように見えた。そ....
「空気男」より 著者:海野十三
た或る喫茶店の窓にひっかかって、靴がポロリと脱げたのであったから。そのとき博士の
身長は、もう一丁を越すほど長くのびてしまったのである。 「ありゃりゃ、これは始末....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ぎなことに歯が一本もなかった。 まったく、ふしぎな死骸であった。 この死骸の
身長は、はかってみると、一メートル八〇あった。ふつうの日本人より、よほど背が高い....
「火薬船」より 著者:海野十三
きりに会議の最中である。 「おい。たしかに、ポーニンにちがいないんだね。容貌や、
身長なども、よくしらべてみたかね」 と、大兵肥満のアンドレ大佐が、係の警部モロ....
「橋」より 著者:池谷信三郎
――今晩ぜひ要るのだが。 ――それは、…… 困った、といった顔つきで店員が彼の
身長をメートル法に換算した。彼は背伸びをしたら、紐育の自由の女神が見えはすまいか....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
|本の大きな角、銀をあざむく鱗、鋒を植えたような沢山の牙……胴の周囲は二|尺位、
身長は三|間余り……そう言った大きな、神々しいお姿が、どっと落ち来る飛沫を全身に....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
は今にまいつてしまうぞと思つているうち、妻より先に日本のほうがまいつてしまつた。
身長は五尺二寸ばかり。女としては大がらなほうである。 きりようは――これは褒め....
「人造物語」より 著者:海野十三
その働きは実に非凡である。大きなビルディングの下に立っていると思うと、スルスルと
身長が伸びて、何十階の上の高窓に手が届いたり、警官隊や、その機関銃を撃退するとこ....
「髷」より 著者:上村松園
言物語に、上東門院のお髪のながさ御身丈より二尺なおあまれりとあるが、そのお方の御
身長の程は知られないが、お立ちになって髪が二尺も余ったというからには、よほどの長....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
最も大なるは、高さ三丈、周囲二丈二、三尺に達するあり、すこぶる奇観なり。蟻はその
身長一分に過ぎざるに、なお高さ三丈の巣を作りてこれに住す。人の
身長五尺とすれば、....