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車の両輪
「車の両輪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
車の両輪の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ていたので、その場は言い分を通したが、程経て、闇打ちに会ってしまった。
文武は
車の両輪というが、なかなか一身に両能を兼ねられるものではない。代々算筆で立ってい....
「今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
う。何故なら、どこの国でも文化のことが言われる場合、科学の方面と文学の面とは常に
車の両輪のように考えられて来ているし、知識人の日常生活の文化を内容づけているもの....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
恐れ、驚き、疑い、迷う……これが剣道の四戒。
技《わざ》と理合《りあい》とは、
車の両輪、鳥の両翼。その一方を欠けば、その効《こう》は断絶される。技《わざ》は面....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
して貰ったのでした。二日の晩は、随分二人の女房がいろいろ話し合いました。やっぱり
車の両輪です。細君というものはなかなかむずかしいという話が彌生子さんの「小鬼の歌....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
彼の非情に少くも劣らぬだけの重要性をもつ。それは非情と相俟って、彼の存在を支える
車の両輪だったとさえ言っていい。実際もし彼に笑いがなかったら、通常われわれ人間と....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
のぼって来る力があるまいなどとあざわらっていた。正成もほろびた、義貞も討たれた。
車の両輪を失った南朝方がいかに燥っても狂っても、どうなるものではないと、どの人も....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ろそかにし、家相を選ぶとも方位をゆるがせにするは、疎漏なりというべし。相と方とは
車の両輪のごとし。互いに用うべきことなり。家相吉なりといえども、凶方を犯すときは....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
二十年来この窟に隠れ棲んで、殆ど人間との交際を断っていた此の母子二人は、さながら
車の両輪の如き関係であった。今や其母を亡って、彼は殆ど片輪になって了った。曩の夜....
「日本料理の基礎観念」より 著者:北大路魯山人
。食器が楽しいものになれば、必然、料理が楽しいものになるのです。それはあたかも、
車の両輪のようなものでありましょう。 結局、料理は好きでつくる以上の名法はない ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
態とは、いずれも関係しあって岸内閣の基本的外交方針であり、アメリカ追随の岸内閣の
車の両輪であります。それは昨年末のNBCブラウン記者にたいする岸信介の放言におい....
「落日の光景」より 著者:外村繁
う。二つの目、二つの耳、二本の手足、もとより同然である。 鳥の両翼、牛の双角、
車の両輪、一足の靴、一対の鋏、飛行機のプロペラ、自動車のヘッドライト、等等、総て....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
とになっております。真理というものは、一方に平等、一方に差別を控えて、ちょうど、
車の両輪のように自分を運ばせて行きます。本尊の釈迦如来は、その平衡の取れた円満な....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ゃるに相違ない」 「わが足利家は都の戦後を。新田殿にはここ鎌倉を。――これからは
車の両輪、わだちを揃えて、天下の処理にあたるのだと、主人も申しおりました。……上....
「料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
際、情けないもんです。 料理のきものと名付けても意味に変りはない。料理と食器は
車の両輪の如き因縁をもって共に発達し、共に退歩しているものと、私は見ている。一方....