車引き[語句情報] »
車引き
「車引き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
車引きの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
腰元たちの一統を従えさせられて、ことのほかの上きげんです。 すると、これらの山
車引き物の中で、四谷伝馬町の牛若と弁慶がちょうど将軍家ご座所前にさしかかったとき....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
以上に釣るし上げて、常識のあるものに、非常識を与える者である。女だの、小供だの、
車引きだの、馬子だのと、そんな見境《みさか》いのあるうちは、まだ逆上を以て人に誇....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
え! だが、古いこの木造の家に幾世帯も住んでるのは工場へ出ている労働者より、馬
車引きや、信吉んとこの親爺のように許可露天商人みたいな稼業のものが多い。 この....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
「私の国の馬はもう三つ四つの頃から、訓練されます。どうしてもいけない奴は、荷馬
車引きに使われます。もし悪い癖でもあれば、子馬のうちにひどくひっぱたかれるのです....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
方で、ある黒い男に出会うことがよくあるものだと、女たちは言っている。その男は、荷
車引きか木こりのような顔つきをして、木靴をはき、麻の上衣とズボンとをつけているが....
「好日」より 著者:三好十郎
。同じだよ。場合に依って、批評家から何だかだと言われるよりも、その辺に歩いている
車引きのおっさんみたいな人から何か言って貰う事が、僕なぞ、うれしい事があるぜ。 ....
「つばめと乞食の子」より 著者:小川未明
一|里ばかりもくると、乞食の子は、わざと荷車の上で居眠りをするまねをした。男は、
車引きの耳に口をつけて、なんでも道のわからないところへ連れていってくれるようにた....