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車来
「車来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
車来の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
ゃないんですか」 奥さんは後悔したように云った。 「さっき支倉さんから荷物が一
車来ましてね、いずれ頂きに上るから預っといて呉れと云う事でしたから、もう取りに見....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れに一絶を為《つく》って曰く、〈聞説《きくならく》※猴性すこぶる霊《さと》し、相
車来ればすなわち満山に迎う、騾に鞭《むちう》ちてここに到れば何ぞかつて見ん、始め....
「おとずれ」より 著者:国木田独歩
とし。 この階下の大時計六時を湿やかに打ち、泥を噛む轍の音|重々しく聞こえつ、
車来たりぬ、起つともなく起ち、外套を肩に掛けて階下に下り、物をも言わで車上に身を....
「土竜」より 著者:佐左木俊郎
いでがあ? 俺に出来んべかや?」 「なんだけな、あんなごと、誰にだって出来る。汽
車来た時、旗出せばいいのだもの。」 「ほだって俺、洋服着たり、靴穿いだりして、お....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
く、いったいどこが俄都であろうか。) 洛山三伏日、峰峰残雪堆、隔渓汽烟起、忽見鉄
車来。 (ロッキー山脈の三伏の暑い日、峰々には残雪がうずたかくつもっている。谷川....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の案内に従うことは、従って「風」について歩くということになりはしまいか。 自動
車来る。風老、運転台に心得顔、詩人に年なし、ハンチングをかぶって、赤ら顔のこのオ....