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車止
「車止〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
車止の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
時代の富岡門前町の往来はあまり広くない。その両側に露店が列《なら》んでいるので、
車止めになりそうな混雑である。市商人《いちあきんど》は大かた境内《けいだい》に店....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
置ぐらい楽に胡魔化せますよ。ところで、この先の線路は、何になっていますか?」 「
車止めのある避難側線です。――もっとも途中の転轍器に依って、三|哩先の廃港へ続く....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
風鈴屋、簾屋、茣蓙屋、氷屋、甘酒やなど、路の両側に櫛比して店を拡げ、区劃を限って
車止めの立札の植てられる頃より、人出は夜と共に弥増しに増して、競り屋の男は冬でも....
「二少女」より 著者:国木田独歩
かりの少女、赤坂の方から物案じそうに首をうなだれて来る。 薄闇い狭いぬけろじの
車止の横木を俛って、彼方へ出ると、琴平社の中門の通りである。道幅二間ばかりの寂し....
「復活祭」より 著者:久生十蘭
美容室へ行って、飯を食って、ダンスをするというのはどうだい」 二 岸壁の端から
車止の柵のそばまでセダンやジープがずらりと並び、舷窓からもタンデム・キャビンの窓....
「深川の唄」より 著者:永井荷風
潮《うしお》に従って流れて行く。水にうつる人々の衣服や玩具や提灯の色、それをば諸
車止《しょしゃどめ》と高札《こうさつ》打ったる朽ちた木の橋から欄干《らんかん》に....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
んだが、併しこの辺もこの頃大変人が出るようになったよ。去年あたりから縁日の晩には
車止めにもなるといった風でね。』と私がいった。 『第二の神楽坂が出来るわけかね。....